2014年5月30日金曜日

建築家と3回目の打合せ

今回の打合せは、前回の内容を踏まえて設計図面に変更が加えられているので、その確認と大事な(主人にとってね・・)①神棚の位置と②書斎の詳細プランを決めることです。

前回お伝えした変更希望の間取りは、希望通り子供部屋〜WIC〜書斎〜和室の並びで北側〜東側のコーナーに配置されていました。
ただし書斎のプランは私が手嶋さんにお伝えした狭さでは主人が嫌がり(狭くていいのにね!)もう少し広く、和室とゆるやかな連続性が欲しいという話になりました。

和室との開放感を作りながら書斎という空間を独立させることが意外と難しかったように思います。というのも主人は「書斎は集中できるように音を遮断したい。けれど明るさは欲しい」という希望があったからです。

手嶋さんの提案は、低い壁で書斎と和室と仕切って、上方はつなげて空気の流れと光が感じられるプランでした。しかし主人は音は遮断したいという希望だったので、色々と手嶋さんに考えていただいた末に、壁は作り、その仕切り壁の上方は開閉可能なガラスの建具にしてもらいました。そして書斎の出入り口にもガラス入りの建具をつけてもらって開放感と機能性が実現できました。

そして問題は神棚。

正直私の中のウェイトは全然高くないのですが、主人は神棚を第一に考える古風な人なので、神棚をどこに置くか!!は大変重要な問題でした。

私「本棚の上は?」
主人「そんな箱みたいなところに入れられる訳がないだろう!」

主人「台所の対面カウンターの上は?」
私「存在感ありすぎだし!!!」

私「じゃあ置かなくてもいいんじゃない?」
主人「そんなことあるわけないだろっ!!!そういうこというならリノベーションは辞めるか!?」

という繰り返しを経て、、、、、見兼ねた手嶋さんが「まーまー、どこかいいところ探しましょうよ」と言ってくださって、結局和室の仕切り壁の上方のガラスの建具の隣に場所を造っていただきました。

●神棚の場所から窓を通して外が見える

●東向き

という神棚の置き場所にとって、最適な条件のようです。
とりあえず、一番懸案材料だった①神棚の場所が無事に決まり、②書斎の詳細プランも出来たので、とりあえずほっとしました。

その2点を3回目の打合せでは行いました。
上記のやりとりで所要時間約2時間。。。。



2014年5月25日日曜日

青山を歩いていて

最近グリーンにはまっています。私の場合、花というよりはグリーン、それも多肉な感じが好みです。水やりの頻度がちょうどいいのと、置いていて絵になる気がします。近所の友人と「部屋だと冒険できないけど、ガーデンは思いっきりフレンチを楽しみたいね!」と話していました。確かに部屋だとフレンチ過ぎる雰囲気は、私の好みではないのですが、ジャンクやアンティーク、カントリーなテイストも結構好きなので、それは庭で(正確にはベランダですが・・・)思いっきり楽しもうと思っています。

そんなことを思いながら青山を歩いていたらTABASAで期間限定のフラワーショップをしていました。思わず足を留めてしまうほどすごくセンスの良いお花がディスプレイされていました。スタッフに聞いたら桜新町のフラワーショップが期間限定で出店しているとのこと。Fleuriste PETIT a PETIT

センスのいい花を見るのは、センスのいいファッションナブルな女性を見るのと同じぐらい楽しく、そしてとても勉強になります。

&Premium

毎月20日はお気に入りの雑誌@Premiumの発売日です。

最近好きな雑誌は「スタイルのある雑誌」です。
&Premiumは日常を衣食住全てにおいてセンスアップしてくれるような雑誌。押し付けがましくなく、ミーハーではなく、地に足がついた感じとでもいいましょうか。読んでいてとても自然なのです。こういうスタイルを打ち出す雑誌があったらいいなと思っていました。

テーマは「花と朝食」。なぜかそのテーマがしっくりきます。花が好きな人は美味しいご飯が好きなはずだから。生活の質を高めたいと思っている人は何か1つだけを高めるのではなく、衣食住全般が気になるのだと思います。特に私たち30〜40代はそう思う世代なので、ライフスタイルショップが巷には増えているのでしょう。

花がいつも家にあるというのは、ありそうで中々ないものです。花を買う日常というのは、どれほど心にゆとりをもたらしてくれることでしょうか。&プレミアムでは、日常にさりげなく飾る方法を紹介してくれています。

でも私は、ドラマティックに大胆に飾る方が好きです。パリっぽい感じよりはモダンに、そして華道的に余白をもって飾るのが好みです。

友人のママに毎週金曜日の保育園の帰り道、花屋さんで息子さんと花を買うママがいます。息子さんが花を選ぶそうです。そういうことを日常的にやってきた男性は大きくなって、普段何の変哲もない日に女性に自然と花が贈れるようになるんだろうなと思って感動して聞きました。そういうことを息子に教えるのは、とても素敵なことだと思いました。

そして、&Premiumの7月号のもう1つのテーマ「朝食」。
週末のあのゆったりとした時間。美味しい朝食を少し時間をかけて作ることはとても心が満たされます。紙面では他の人がどんな朝食を食べているのか特集されているので面白いです。今度私もそれ食べてみよう〜。

ちなみに私の理想的な朝食は

少し焼いたペリカンのロールパンとメゾンカイザーのバゲットモンジュ。ちなみにペリカンにバゲットは存在しなく、メゾンカイザーのロールパンは限りなく印象薄なのです。

手作りルバーブのジャムにFrancais MIOTのブルーベリージャム(三徳やAmazonなどで購入可能です)


みすず飴で有名な飯島商店のブルーベリージャムを準備。

このジャム達は何と言っても甘酸っぱい酸味加減が最高なのです。


それにカリカリベーコンと半熟スクランブルエッグ。飲み物は日本のメーカー(UCCあたりでも充分優秀)のコーヒー豆をドリップした淹れたてコーヒー(スタバとかのコーヒは濃すぎ!)。そしてVitamixで作ったマンゴーの手作りフレッシュスムージー。それを・・・・・主人が準備してくれたら理想的なのです。笑








2014年5月23日金曜日

住み替えのポイント

午前中に住み替えるマンションの決済を銀行で行いました。昼には手嶋さんと打合せの予定でしたが思いのほか決済に時間がかかったため、手嶋さんには夜に我が家にきていただいて3回目の実施設計の打合せを行うことになりました。子供がいますので夜の打合せを家でしていただけるのは大変助かります。建築家の事務所と我が家が近いのは打合せの際にとても便利です。

マンションを住み替える際に、既存のマンションを売ってからじゃないと買い替えられないと思っていらっしゃる方は多いのではないでしょうか?
実は私もそう思っていました。
正直そのように考えるだけで、買い替える気が失せてきます。自宅を売りに出して引っ越して、借りて、引っ越して、買って引っ越して・・・・何回引っ越すんだ!と。まあいいか。狭いままで。そんな風に思ってしまいます。

今回住み替えにあたっては私たちも色々調べたのですが、自宅を売らずに住み替えてから売却をすればいいという住宅ローンが存在します。住み替えのために新たにマンションを購入してから既存のマンションを売却。そこに新たに購入するマンションのリフォーム費用をプラスして、トータル差し引きの”出来上がり住宅ローン額”で貸してくれる銀行があるのです。

リフォーム費用も住宅ローンの金利で借りられるので、住み替え+リフォームをお考えの方には、このローンはおすすめです。ちなみに銀行はメガバンクですのでご安心ください。笑

ただこのような住宅ローンをアレンジしてくれるか否かは、担当者によります。新築マンションの購入というような簡単な住宅ローンばかりを扱っているローンセンターのようなところでは、あまり取り扱おうとしてくれません。実際はやれるのにね。。。

アレンジするのが好きな住宅ローン担当者(東京)がいますので、そういった担当者であれば、可能なのです。
そちらも合わせて詳しい内容をお知りになりたい方は、info@platanuscorp.comまでメールをいただけたらと思います。

このようにして私たちは設計料も含んだ(←何気にポイント)リフォーム費用+新たに購入するマンション購入金額から売却予定のマンション売却予定額を差し引いてローンを組成していただきました。

ポイント①は、ものすごく余裕があるからリフォームして住み替える訳では無い!点です。

ポイント②は、住み替え後に既存マンションを売却していくという点です。


 

2014年5月20日火曜日

建築家と2回目の打合せ

2回目の打合せでは、私たちが前回建築家に伝えた内容をもとに図面に変更が加えられていますので、その内容について話し合いをしていきます。

私たちが今回リノベーションするのはマンションなので、できることは限られてきます。
要するに構造体から全てを作る訳ではなく、構造体はもうすでにコンクリートのものがありますので、主には間取りが話し合いのメインとなります。
間取りを決めるものの要素に水回りがありますが、こちらを大幅に移しますと不具合を起こす可能性があります。また工事費も高くなってしまいますので、水回りの位置は変えずに間取りを最大限工夫するというのがポイントです。

そこがリノベーションの面白いところです。

ただ単純に間取りをあれこれ変えたり、キッチンやお風呂の交換だけなら建築家に頼む必要はないかもしれません。
今回建築家に依頼したのは、限られたスペースを工夫して、詩的な雰囲気を出してほしかったからです。今度移るマンションは広さは92㎡ありますが、所在階は4階で周りの景色はあまり抜けません。なのでできるだけ部屋の中で完結できる詩的な雰囲気が必要だと思いました。

そして普遍的な価値のあるものを作りたかった。

現状、世の中によく見受けられるリノベーションは、キッチンや台所、水回りを新しいものに交換して壁紙交換するぐらいの工事が主流ではないでしょうか?
そのような工事は住む人の「住み方=スタイル」を考えていないので一見新品で気持ちが良さそうですが、結局住みづらくなってしまうと思います。人によって暮らし方は様々なので、本当は「住む人があってのリノベーション」であるべきだと思います。

私たちがしたかったのは、自分たちの「住み方」を反映させられるリノベーション。人によって暮らし方は様々ですから、そのスタイルを実現できればもっと暮らしやすくなるのではないかと思いました。そうやって作り上げた住まいは、きっと価値を持ち子供達に残していける。アートのような感覚でしょうか。自分たちの親はこういう暮らしをしているんだという記憶は持ち続けて欲しいし、創意工夫は伝える価値のあるものだと思うからです。

そして手嶋さんの提案してきた間取りは、、、、

限られた空間の中で、『広さを感じさせる工夫』をしている箇所が随所に見受けられ、さすがだなと思いました。手嶋さん曰く「限られた場所だからこそ回遊できる箇所があると広く感じる」とおっしゃっていました。

リノベーション前の間取りとは全く異なる2つの動線が図面には存在しています。

その2つの動線は、回遊できるように工夫されているのです。

そしてマンションという平坦な空間を「広い場所」「狭い場所」と上手く絞っていて、その空間の絞り方が絶妙だなと思いました。

そして光。今度のマンションは向きが北〜東の角部屋なので光の陰影をどれくらい感じられるか私も気にしていました。部屋の中で直射日光が入ってこなくても、陰影を感じて過ごしたいというのが私の希望でした。
手嶋さんは「玄関から見える光」というのをとても意識してくださって、その風景を詩的に切り取れるように玄関〜廊下を作ってくださっていました。
そこが手嶋さんが魅力的なところ。

ただ書斎の位置が「和室と少しでもつながった雰囲気で作りたい」という主人の希望を叶える場所にはなかったので、WIC、子供部屋、書斎、和室の部分の並びをもう少し工夫してもらうことにしました。

キッチン、リビングダイニング、和室に関しては考えられた間取りでしたので、パーフェクトに近いなと思いました。空間はベーシックに作って、家具でアクセントを付けることができそう。家具もインテリアの重要な要素です。今回間取りにあっているダイニングテーブルや椅子を手嶋さんにオーダーしたいと考えてます。ただ手嶋さんよりも私たちの方が、モダンスタイリッシュ好みの要素が強いと思うので、それを家具で上手く反映してもらいたいなと思っているのですが・・。こちらもまたご報告します。

全体的には今はまだ間取りの段階なので、素材とかそういう全体の印象を決めることはしていません。まずはどんな風に生活できそうか。それによって平面図や展開図を書いてもらって、実施設計が次回の3回目の打合せで出揃う予定です。

新たな住まいのイメージが大体掴めてきました。



愛媛の旅 後編

砥部オーベルジュタイム。
それは、再発見の連続でした。

四国という場所がら多数点在するという歴史ある貯水池。オーベルジュのそばの貯水池も作られてから250年余とか。桜が多数植えられていて運河のように先まで見通せるその素晴らしい景観にオーベルジュを建てるというアイディア。今のようにオーベルジュが建っていればそこが素晴らしい景観であることは言うまでもありませんが、これがもし何もない貯水池だけだったら??その良さに気づける人はほとんどいないでしょう。愛媛を愛しているオーナーだからこそ気づくことが出来た場所ではないでしょうか。

オーベルジュのインテリアはモダンの中にトラディショナルな器や小物が息づいている雰囲気。トラディショナル過ぎる空間であれば、むしろ愛媛ならではの小物は埋もれてしまうでしょうが、スタイリッシュモダンな空間だからこそトラディショナルな砥部焼などの小物が映える。それは私にとって嬉しい発見でした。アイデンティティーは持ちたいけれどもそれをどのように表現するのか?その表現の仕方がオーベルジュはとても優れているのです。
何かを表現したいとき、自分の好きなもの、アイデンティティーを表すものをどのような方法で表現するのかということはインテリアにおいて重要なテーマの1つです。
欧米人は自分好みのインテリアの中にアイデンティティーを散りばめる方法がとても上手です。その日本的なやり方、インテリアのこなし方はを砥部オーベルジュで感じることができました。また自宅のリノベーションを考えているこの時期にモダンな空間に映えるトラディショナルな息吹を感じれたことはリノベーションの方向性として私たちの頭にしっかりと記憶されました。

「モダンスタイリッシュな要素は外せないな」と。

砥部オーベルジュの魅力的な点は距離の近さでしょうか。夜は愛媛の魚介をふんだんに使った軽やかなイタリアンのようなフレンチをディナーにいただいたのですが、この料理の美味しかったこと。こじんまりとした宿だからこそシェフと話しながら、料理のことや器のあれこれ、オーナーとの馴れ初めなどを聞くことができました。「この愛媛で重いフレンチはやりたくなかったんですよ」とシェフ。確かに、重いフレンチの合う場所ではないかもしれません。それぐらい魚介が新鮮で美味しいのです。

ふと、こんな魅力的な宿を作るオーナーはどんな方かしら?と聞いてみたところ「そこでテーブルを片付けている人ですよ」と。見るとスタッフと同じ服を着たオーナーが楽しむようにちょこちょこ働いているではありませんか。もっと色々お話を伺いたいと思い食事の後には、オーナーとお話させていただきました。オーベルジュのインテリアや今までのオーナーの仕事であったり、今後のオーナーの野望についてもお聞きして、とても勉強になりました。そして共感できるところが多々ありました。オーナーである越智さんの起業家としての行動力や展望の大きさ、愛媛愛などをお聞きすることもできて、このような時間もオーベルジュの魅力だなとつくづく思いました。

翌日は午前中にシェフに教えてもらった砥部焼の若手の陶芸家達の個展や窯元を見て回り大いに感銘を受けて弊社のオンラインショップのサンプルとなる作品をいくつか購入。最後にホテルに戻ってチェックアウトしました。チェックアウト時間は12時とゆっくりめなので、翌日も時間に追われることなく行動できます。
その後オーナーには例のフィアットで道後温泉まで送ってもらいました。思いのほかオーナーには大変お世話になってしまいました。ありがとうございました。

なんでもオーナーである越智さんの先祖は瀬戸内海を拠点に活動した村上水軍の一派なのだとか。瀬戸内海を見て育った男性。私がふと電車の中で瀬戸内海の車窓を見ながら「こんな風景を見て育った人はどんな人なんだろう?」という思いは、越智さんのようなスケールの大きい、行動力のある親分肌の男性との出会いにより回答が得られたように思いました。

私の今のこの時期に越智さんのような魅力的な人と出会えたことは、とても大きな出来事でした。このような出会いをもたらしてくれた愛媛の旅に感謝。そしてこの旅をアレンジしてくれた主人にも感謝の気持ちでいっぱいです。

そう、願えば出会いはやってくる。

2014年5月16日金曜日

愛媛の旅 前編

「自分の中で強烈に願望を抱いていれば、出会いがやってくる」
それは自分の人生を振り返って最近思うことです。

GWでどこも予約が取れない中、今回たまたま主人が見つけてくれた
「TOBEオーベルジュ」 。ANAの株主優待チケットを5月中に使わなければいけなかったので、旅行先を探していました。

HPを見るだけでも綺麗な景色が大好きな私は心惹かれました。
「素晴らしい宿に違いない。。。」
そしてそこに泊まるために初めて愛媛に向かったのです。

子供3人を預けて約9年ぶりに行く夫婦だけの旅でした。1泊2日でしたが、朝は6時出発、帰りは21時着という大人ならではの強行スケジュール。短い旅でしたが満足度は非常に高かったです。

最近はもっと国内の素敵な場所を知りたいと思っており、日本を再発見する意味も込めて国内旅行をメインに旅しています。ここ2、3年で行った場所は、島根、広島、愛知、岐阜、京都、滋賀、沖縄。大体、電車か車で行きます。それは日本のスケール感が知りたいから。「こーーーんなに遠いのか!」みたいなことを感じながら行けるので車窓のある旅はとても面白いです。もともと私が飛行機が大の苦手というのはありますが。
そういう訳で愛媛にも行きは東京駅から新幹線で岡山まで行って、岡山からは特急で瀬戸内海を渡り、愛媛まで約3時間かけて向かいました。

その車窓で見た瀬戸内海の美しさといったら。まるでエーゲ海のよう。
青く美しい海と小さな島の数々。波は穏やかできっと豊かな漁場でもあるのだろうと思いました。「こんな景色を見ながら育った人はどんな人になるんだろう?」そんなことがふと頭をよぎりました。

愛媛の松山駅に到着。そして久しぶりに見ました。改札口に駅員さんが3名ぐらいいる姿を。人がいるってホッとするんですね。どれだけ自分が無機質なところに普段いるのか。。

松山は道後温泉が有名です。夏目漱石の「坊ちゃん」の舞台となったところですね。
駅前には路面電車の駅もあり、なんとも旅情がそそられます。路面電車が松山市内と道後温泉を便利に結んでいるので、あまりタクシーなどには乗らなくても観光できてしまうのがいいと思いました。早速路面電車に乗って、愛媛出身の友人に聞いた美味しいお店「すし丸」で遅めの昼食をとりました。その友人からは以前「愛媛は鯛が美味しい」と聞いていたので、海無し県で育ち、鯛は特別な時の料理という印象の強い私は「普段食べる鯛ってどんな感じ?」と興味津々でした。

早速彼女おすすめの「活き鯛めし」を注文。日向飯とも呼ばれる漁師のまかない料理は、出会ったこともないぐらい絶品の味でした。お刺身の鯛の固すぎない柔らかな身とまろやかなうまみは初めて出会う味。瀬戸内海の味なんですね。きっと。それを薬味と卵の入っただし汁にまぶしてご飯に乗せて食べます。もう、こんなに美味しいものはあるのかしら?って味で。主人は懐石料理を頼んだのですが、どれも美味しくてお値段もリーズナブルでした。

松山城のそばのロープウェー通りを散策しながら町の雰囲気を感じて、その日は早めに宿へと向かいました。バスに乗って最寄りのバス停まで行くとホテルスタッフが「迎えにあがります」とのこと。どんな車でくるのかしらと待っていたら、フィアット500のグレーのオープンカー(幌はレッド)でスタッフが迎えにきました。車の中ではヨーロピアンジャズトリオの曲がかかっています。そこからTOBEオーベルジュタイムがはじまりました。




2014年5月14日水曜日

建築家との1回目の打合わせ

今回のリノベーションの裏テーマは「和の人である主人の好みとモダン好きな私の好みを上手く融合させて最適な空間を表現すること」なのです。実は。
融合しないで自分の好き勝手に表現していると何とも居心地の悪いものです。
どうせならお互いに満足のいくものを作りたいと思いました。譲歩し合って、時には意見が折り合わず「離婚するか。。」と思うことも何度もありそうですが、そういうせめぎ合いをすることで一人で作るよりもきっと良い空間ができると思っています。

和室の良さを知ったのも主人と結婚してからでした。それまでは私は洋風の暖炉のある家で育ったので、家に秘かに存在している和室はなんとなくおまけのような気がしました。
しかし、何も置かなくてもただ存在するだけで美しい和室の良さを主人の実家や別荘で体験してから、和の精神にも魅了されるようになりました。あの簡潔さは、とても居心地がいいのです。そして和室の変幻自在であるという合理性。
ある時は寝室、ある時は食事スペース、遊びスペースと姿を変えてくれます。都市部で有効に部屋を使うことを考えると「和室を利用すること」、「ベッドを置かないこと」でかなり部屋が自由自在に使えるのではないかと確信するようになりました。

とは言ってもやはりモダンな空間も好きなので、簡潔で美しい和室とモダンな空間の融合を上手く表現できるような建築家を探したのでした。そうして依頼した建築家手嶋さんとの第1回目の打合せでは、私たちのおおまかな要望を伝えました。

例えば、
・子供部屋は将来的には男の子用と女の子用に分けたい
・リビング、ダイニング、和室をつなげて空間を広く使いたい
・夫婦の寝室は和室を使用する。もちろん布団生活。
・お風呂はハーフユニットがいい
・キッチンは手元の見えないオープンキッチンがいい
・造り付けの本棚を作ってほしい
・リビングダイニングにはアートを中心に飾りたい

私たちが思いついた上記のような内容を伝えました。そして手嶋さんからは「できることとできないことがありますから全てを反映する訳ではないけれど承りました」と何とも手嶋さんらしい正直な返答を得たのでした。笑

細かい部分に関しては手嶋さんにお願いすれば詩的な美しさを表現できると思ったので、心配はしていませんでした。そしてインテリアに関しても私自身がインテリアコーディネートをするので手嶋さんと連携しながら問題はないかと。ただ、私たちの場合は書斎、神棚、床材に関する”和ど真ん中である主人の好み”があったので、そこは上手く反映して融合させてほしいなと内心思いました。そこをないがしろにすると怖いなと。

2014年5月13日火曜日

中古マンションリノベーション2014

「中古住宅に新しい価値を。最高に快適な住まいを手に入れよう」
そのような考えから今回私たちは実験的に築25年の中古マンション、広さ約92㎡を購入してリノベーションをする計画を始めました。中古住宅の活用。これは今後の日本の特に都心部における「住まい」を快適に変えていくための重要な要素になると考えています。
そして今回住まい作りのパートナーに選んだのは、建築家 手嶋 保氏。
http://www.tteshima.com/


結婚当初、新築で買った現在のマンションは立地は気に入っているものの、壁紙、床材、間取り等満足がいかず日々不満と閉塞感が募っていくばかりでした。今回の中古リノベーションは「家族みんなが広々とした開放感とすみずみに行きわたる美意識を感じて生活できること」をモットーに着手しました。
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