実際に商品を見てあれこれ選定できるので、イメージも湧きやすくコーディネートアレンジもしやすかったです。また陶芸家さんからエピソードをお聞きしながら器を選べるのはとても楽しいひと時でした。お昼御飯も忘れてしまうほど。今度は2人分のお弁当を準備して伺いますね!
良い内容の秋冬ものを選定ができたと思います。オンラインショップのオープンは2014年10月を予定しています。皆様楽しみにしていてくださいね。
一番下の写真は陶芸家さんのガス窯です。すごく大きくて人が入れちゃうぐらい。
ここでゼロから物を生み出しているなんて素敵だなあ。彼女の作る器は大らかでアーティスティックで美しい。使えば使うほどに愛着が湧いてくる器たちなのです。
今回伺った場所は神奈川の郊外の町。白州次郎氏が住まいを移したことで有名になった「鶴川」という場所です。初めて鶴川に行きました。きっと白州氏が住んでいた頃は本当に緑豊かな田園だっただろうと思わせる場所でした。イギリス仕込みの紳士である白州氏がカントリージェントルマンとして都心から移を移すにふさわしい場所だったのでしょう。しかし今の鶴川は残念ながら普通のどこにでもある郊外の町となってしまいました。ユニクロがあり、ファミレスがあり、みんな好き勝手に家を建てて住んでいます。オレンジ色の家あり、茶色の家あり。。一昨年白川郷に行ったときに「日本で一番美しい村」と書いてありました。私たちは美しい村という概念をすっかり忘れてしまっているのではないでしょうか?
色を限定してその風土にあった素材で統一感を持って家を建てることで、美しい景観を得ることができます。「我が家を目立たせよう」「好きな色に塗っちゃえ」とか「うちはスペイン風、あそこの家はフランス風」というのではなく、景観にとけ込む家をみんなで目指せばどんな家を作ればいいのか自然に答えが出てくると思うのですが。
そうやってみんなで景観というのは守るものだと思います。本来。
何も京都や那須など景観規制がある地域だけが特別ではありません。
悲しいことに失われてしまった景観は二度と手に入れることはできません。
埼玉の郊外も神奈川の郊外も美しい郊外を作る=都市計画をすることが日本は苦手なのかなと思います。あともう一歩掘り下げて行くと戦後の農地改革とも関係が出てきそうですね。土地が小間切れにされたこととも深く関係がありそうです。
白州邸のようなスピリットが根付く場所。もっとそこを文化の香りと美意識の漂う魅力的な郊外にしてほしかった。
まだあきらめる必要はない?
そのために、これから何か少しでも私たちにできることってあるのでしょうか?





