久しぶりに韓国へ行ってきました。
物心ついた頃から定期的に訪れている韓国は、渡韓の度に異なる表情を見せてくれるエネルギッシュな国です。
30年ぐらい前はソウル駅には同い年ぐらいのホームレスの男の子がチューインガムを売っていて衝撃を受けました。
15年ぐらい前は喫茶店のテーブルの上には電話が必ず置いてあって、他のテーブルからナンパの電話がかかってきたものでした。
10年ぐらい前は新沙洞やアクジョンドンにおしゃれな店が増えつつあり、シュリなどの映画が流行っていた頃でエンターテイメントの国として少しずつ変わってきたなと思いました。
今回の旅では、日本よりも欧米の影響を強く受けた優れたデザインのものが街中に多くなってきたなという印象でした。
ここ4〜5年位のデザインの躍進ぶりに目を見張ります。
このデザイン。紀伊國屋は負けたか!?
そして上記にあげるように「これ!」と思ったものにみんなで「わーーー」と短期間で傾倒する凄まじさは、この国の魅力でもあり短所でもあるのかもしれません。
こういう部分があると、どうしても伝統的なものやスローな良いものが取り残されて忘れ去られていきがちだからです。
今回の旅では、デザインの進化を肌で感じながらお会いしたかったアーティストである金さんにもお会いでき、色々お話しできました。金さんのアート哲学などをお聞きして、どういう風に今後日本で紹介していくかなども相談できました。
また「
歩いて回る小さなソウル」の著者である鈴木ちひろさんにもソウルのカフェでお会いできました。彼女は以前編集部でご一緒させていただいたご縁もあり、韓国で結婚したというお話を聞いて久しぶりにソウルでお会いしたいと思っていました。
韓国人男性と結婚した鈴木さんは、もちろん文化の違いがありながらもすごく幸せそうでした。韓国という場所でお会いした鈴木さんの芯のある優しい雰囲気は、静かながらも優しい凛とした花のようで素敵でした。どんな国にいても私らしくあることっていいですね。
彼女とカロスキル通りにあるとびきりお洒落な
Bloom and gouteというカフェでお茶をしました。テラスの素敵なとてもパリっぽいお店でした。日本でもなかなかないなーこういうお店は。おしゃれすぎて、少し困ってしまうぐらいです。くつろげないというか。笑
楽しいカフェタイムの後は彼女おすすめのチ
ョンソヨンの食器匠という店に行きました。チョンソヨンの食器匠はコンセプトのあるとても魅力的なお店でした。場所も日本で言うなら青山のような超一等地。そこでギャラリーと一緒にこんなお店を持つことができたら。。。楽しそうです。
そのような意味合いにおいても刺激を受けました。
お店の写真が無くてすみません。
丸い台皿とモダンな箸置きを2種類購入しました。
木製のトレー関係も充実していてとても良かったのですが、お値段が正直びっくりするぐらい高くて買えませんでした。木製の大きめのランチョンマット的に使えるトレーで
日本円で1枚2万5千円!!!
でもコーディネートのイメージがとても良かったのでいい勉強になりました。
オリジナルのものを作ろうという気概が感じられて、そういうお店は見ていてすごく刺激を受けます。
その後は、友人宅にて手料理ディナーをごちそうになりました。自分がこうして子供や
家庭を持つと外でもてなすことの方が簡単だと思うようになりました。
一番嬉しいのは手作りを家でもてなされた時。おもてなしの心が伝わってきてとても幸せな気分になれます。その味の優しいことと言ったら。
私もそういう風に旅人をもてなしたい。
そしてその期待に答えるために、ものすごく食べてしまいました!
それから夜10時ソウル発のKTXで釜山に戻りました。こんなに夜行で帰れるのも子供がいないからこそできること。と思っていたら、案外子供が乗っていてびっくりしました。笑
こんな風に2泊3日の弾丸ツアーはあっという間に終わりました。
大人だけの贅沢な時間だったので行きたい場所、逢いたい人にみんな会うことができ、
韓国というエネルギッシュな街の空気を存分に吸って刺激を受けて、私も俄然やる気が湧いてきました!とても幸せなひと時でした。また必ず。。。