2014年6月30日月曜日

コストコントロール

先週見積がでてきました。
実施設計がほぼ固まってから工事見積がでてくるまで、約1ヶ月ぐらい時間がかかります。工務店さんが方々に見積を取ってまとめるからです。

その日は雷雨が激しい午後でした。
手嶋さんの事務所の中で激しい雷が鳴り響くなか提示された見積は、私たちの予算を大幅に超えていて私が雷に打たれたかのようでした。笑。

希望を随分盛り込んでいましたので、予算は超えてくるだろうと予想はしていたのですが、大幅にオーバー。いざ「あきらめるという決断」をしなくてはいけないと思うと、気分が随分落ち込みます。私はあきらめることが苦手なタイプで自分の領域を守ってひとりジリジリしているのですが、主人は現実主義者なので私の隣で「予算以外の費用は出せないよ。だって無い袖は振れないもの」とあっさり言い放ちます。

どこがそんなに予算オーバーなのかを知ろうと見積書をめくってみても、「こいつが予算オーバーの犯人だ!」ってわからないのがまた難しいところです。
一言でいいますと、全体的に高めという印象なのです。それでも結局コストをコントロールするためには一枚一枚ずつ見積書をめくって、1つ1つアイテムを検証してグレードを下げるとか、辞めるを繰り返す以外方法は無いのです。
最終的には工務店さんにも値引きという形で歩み寄ってもらわなくてはならないのですが、それ以前に私たちが実現可能な範囲まで見積金額を下げる必要があります。

私たちが今回考えた減額案は

・お風呂交換無し→その代わり水洗金具の交換や配管洗浄をしてもらう

・フローリング材の変更→主人が主張するヒノキ(高価)から私好みのカラマツ(安価だけど雰囲気あり)に変更

左からアピトン、カラマツ、カラマツ(仕上げ違い)

・最小限の引戸の数とする→主人の書斎など、あれこれ要望が多く引戸は多めに作っていましたが、本当に必要な引戸だけ残しました。引戸は造り込みで手間がかかるので費用がかさむ原因の1つですが、ドアよりも空間を有効に使えるためなくてはならない存在です。

・ウォークインクローゼットの扉の変更→引き戸からドアに変更しました。金具に新橋の名店である掘商店の驚くほど手にミニマムフィットする「驚異の取っ手」(私が命名しました)を使えるので、私は内心嬉しい限りです。

・天井の板張を無しにして塗装仕上げとする→天井を板張にすれば雰囲気が良いですが、できなくても十分雰囲気はいいので無しとしました。

・玄関の大谷石を400角タイルに変更→大谷石の緑がかった静かな佇まいが大好きだったので、非常に残念です。でもマットな400角タイルも十分に良さそうなのでした。

・トイレの手洗→家具職人に依頼しようと思いましたが既製品で対応
・洗面所→同じく家具職人に依頼しようと思いましたが既製品で対応

・床暖房は面積縮小→手嶋さんからは床暖房を無しにすることも提案されましたが、子供達が冬「さむいっ。さむいっ。」と歩く姿がかわいそうで嫌だったので、ここは絶対にゆずれません。面積を縮小することで値段を少し抑えました。今まではトイレや書斎にまで入っていたので、リビングダイニングと子供部屋が入れば十分です。

・そして相見積も他社にお願いしました。やはり比較検討する材料がないと頼もうと思っている工務店さんにも安くしてもらう交渉ができないので。






この減額案が反映された見積が出てくるのは今週の木曜日あたりです。

また雷が鳴り響くか、それとも晴天となるか。。。

2014年6月24日火曜日

模型

手嶋さんに作っていただいた模型を紹介します。


 玄関から入ってすぐの雰囲気です。中央の細長いものは造り付け家具です。これを境に右手が台所で左手が玄関+廊下です。この造り付け家具ですが真ん中から玄関側は玄関収納で台所側は台所収納になっています。実はこの部分が私は一番気に入っていまして、変形の間取りですがよく手嶋さんが考えてくださった結果、ぐるりと回遊できるようになっているのです。

というのも、玄関は2手に分かれていて、メイン玄関とクロークの中から入っていける勝手口と2つ出入り口があります。これにより、ぐるぐる回れるようになりました。こうすることでメイン玄関はいつでもお客様や主人を迎えられる静けさを保ちながら、実生活では使い勝手の良い勝手口を使えるという合理的な動線となりそうです。

手嶋さんいわく「狭い空間だからこそ回遊できるようにすると狭く感じない」のだそうです。なるほど。


この写真はリビングダイニング側から和室を見ています。既存の仕切壁を取り払ってもらいました。和室とリビングダイニングが一体の空間となる開放感のある間取りにしてもらいました。ここでも「ぐるりの法則」で、中央で子供部屋〜書斎〜クローゼット〜和室〜リビングダイニング〜台所〜トイレとまわれるようになっています。
ちなみにリビングダイニングと和室は全て引き込める引き戸で仕切ることができます。昼間はリビング続きの和室として、夜は夫婦の寝室として、お客様が来た時は客間として活躍してもらうつもりです。和室って変幻自在でやっぱり便利ですね。


この写真は東側の道路に面する窓側からリビングダイニング〜台所方面を見ています。料理をしながら家族の気配を私は感じたい方なので半分オープンキッチンにしてもらいました。動かせるのはこれが限界だったのですが、半分オープンぐらいがキッチンは良いのかもしれません。以前、実家のオープンキッチンで、私が炒めものをしていたら父が「すごい顔・・・」と言ってました。高校生でしたが心に突き刺さったセリフでした。

左の壁に見えるベンチはこの段階で提案されていた造り付けベンチです。私はベンチも好きですが主人は「好みではない」ということで無しになりました。

早くこの箱で暮らしたいです。

2014年6月23日月曜日

工務店選び

建築家に今回のようにリノベーションを依頼する場合は、設計監理料を建築家にお支払いしますが、実際の工事は通常、建築家のすすめる工務店と別に工事契約を結ぶことになります。それぞれが専門分野でベストの仕事をするという形です。

工務店もピンからキリまでありますので、素人が自分だけの判断で見つけることはなかなか難しいことのひとつです。

一般的にハウスメーカーやリフォーム会社は、「ある一定の技術」を持った工務店を下請けで数社抱えていることが一般的です。そのような形の場合、メーカーの定める「ある一定の技術」というのはどの程度かが実は重要なポイントとなりますね。やはり小さい仕事から少しずつやらせてみるのがいいと思います。

建築家の場合は、高い技術を持った工務店を数社使いながら、相性が合って高い完成度で建ててくれるところを見つけて使っていくそうです。すでに建築家のかなり高い要求に応えているという点で技術的に安心できます。

一般的なリフォームでも「工事の監督は難しい」というのは前職を通じて私も痛感していました。一番基本的な「報告・連絡・相談」と「高い技術」を持ち合わせている職人さんの少ないことといったら・・・。技術の持った人を使うことは、職人さんのプライドもあるので一筋縄ではいかないことだと思います。ですので、建築家に払う設計監理料が設計+監理となっているところが頼む側としては安心できる点だと思います。

建築家がきちんと工事を監理してくれて、その上でクライアントが注文をつけるのであれば良い物が作れると思いますが、監理してくれる人がいなくてクライアントが直接職人さんに注文をつけることは、とても難しいことだと思います。空間と素材を知っている専門家が監督することで現場で突発的に起こる様々な出来事にベストな回答を出すことができるのだと思います。

今回手嶋さんのおすすめもあり依頼することになる工務店さんに伺ってきました。
現実的な問題として、依頼した工務店さんが倒産してしまうということも起こり得るので、どんな風に経営されている工務店さんかを実際に話して雰囲気を感じることは大切だと思います。ここが設計と施行を分ける際に注意しなければいけない点だと思います。

立派な工務店さんでした。現在は2代目が継いでいらっしゃるとのこと。ご自宅がショールームも兼ねていたので隅々まで拝見させていただき、お話させていただきました。設計は、建築家の領域なのでおもに素材を見せてもらったり四方山話ではありますが、とても有意義な時間でした。コレクションしているものをチリひとつ積もること無く、丁寧に並べるという几帳面な性格もお見受けできて、とても好印象でした。今週水曜日には見積もりがあがってきます。いよいよコストコントロールの火ぶたが切って落とされるので、またドキドキしてきました。






2014年6月17日火曜日

行楽という名のフリーマーケット

6月14日は待ちに待った靖国神社のフリーマーケットでした。
こういうのが私は好きだろうと自分で自覚しながらも、内心は初回でドキドキする部分もあったので今回は告知無しでひっそりと行ってきました。

そして、感想は・・・・・・・・・楽しかった〜!!!!!!

そして、思いっきり売るのを楽しんできちゃいました。人とふれあうのって楽しい。そして、金額のやり取りって、かけあいが本当に面白いなと。そういうのって市場っぽくて活気があり大好きです。
隣のフリーマーケット常連さんが言っていたのですが、「フリーマーケットは行楽なの。友達とわいわい一緒に来て売って、間におしゃべりして、終わったら反省会という名の飲み会するのよ〜」。そんなゆるい雰囲気が靖国神社のフリマにはあります。
緑の多い神社の中でできるというのもすっごく気持ちがいいのです。

面白かったのは父から委託されたレコードがまとめ買いで開始早々売れたこと。確かにブルーノートの未使用品で、有名どころのプレーヤー、曲ばかりだったので、お客様は安い買い物をされたと思います!次回からはもう少し交渉上手になろうかと反省。次回もレコード出品予定です。

さい先がいいと言いますか、そこで勢いづきまして、他の食器や洋服の数々もいい感じで売れていきました。営業を経験して思うことですが、漂う雰囲気が全体の流れを作るというのかな。だから自信が少しでも出てくるといい感じにその場の雰囲気が作られるのだと思います。そして人がいるところに人がまた集まりやすい。
ジャズの古本なども並べていたので趣味の方が絶対立ち寄ってくれるという構図は良かったなと思いました。暇なときにちょこちょこおしゃべりできるので。笑

洋服の販売に関しては同じ1977年生まれのメガネ男子草食風コンビ(未婚)のお客様との出会いもあり「結婚して早く子供作ったら?」ってすすめたりして面白かったなあ。

次回もテーマを作って出品していこうかと思います。
ちなみに今回は食器の展示はブルー&ホワイト。
お気に入りのイカットにホワイトの食器を並べたのでした。
そういえばレコードもブルーノートだったなー!



次回はどんなテーマにしようかな?
8月2日に出店予定です。
10時から15時開催です。
参拝がてら、ぜひ遊びに来てください!


ビフォアのWeb内覧会

現在、リノベーション計画は建築家 手嶋保さんと進めており実施設計の最終段階にきています。そして設計と同時進行で進められていた新居である中古マンションの引渡も無事にすみました。内覧会でもご案内させていただきましたが、HPでもアップしたいと思います。

まずはビフォアから。
図面を最初にご覧ください。
方角で表すとマンションはこのような図面になります。
西


ご案内するにあたっては玄関から入ってまっすぐ進む感覚でご案内したいので90度回転させます。

図面下の玄関から入っていきましょう!



●玄関
玄関は内廊下式です。今までポーチがあるマンションに住んでいたので、ポーチにベビーカーを置いたり傘を置いたりして便利に使っていました。玄関開けてすぐ廊下という内廊下式にはまだ心理的に慣れません。


●下駄箱スペース
玄関入ってすぐ右側にある下駄箱スペース
下駄箱の上が大理石風になっています。バラの花が似合いそうでバブリーな雰囲気を感じます。ただ決して雰囲気は悪くありません。



●廊下
ドアを開けて広がるのはこんな雰囲気です。
玄関、廊下はゆったりしています。
今までポーチが担っていた玄関のゆとりのスペースをどこかに作りたいと建築家にお願いしました。玄関を出るまでにワンクッション心理的に必要なのだと思います。

玄関の先に見える風景はただの壁です。
突き当たって右側が主寝室、真ん中が洋室1、左側の突き当たりが洋室2と並んでいます。その手前にトイレ、向かいが浴室。トイレの手前の廊下から居間・食堂、さらにその手前が台所という並びです。

しかし今の間取りだと、それぞれのお部屋に行くのに廊下を随分と回りこんでたどり着く感じがします。そして行き止まり!みたいな。。

ここから進んですぐ右側に台所がありますが、このように壁で仕切られています。
まるで合成写真のようですが、実際のスケール感でこの写真です。



●台所
台所は25年経っている割には大変綺麗です


奥は冷蔵庫置き場でしょうか。行き止まり感がすごくあります。

この部屋の間取り自体、玄関入ってすぐに台所という変形です。この部分はやっかいさ80%、面白さ20%かなと思います。
水回りの変更を大幅にするのは大変なことですから、既存をなるべく生かす方向で考えると、この台所を一体どのように工夫できるのかが一番のポイントだと思いました。


●居間・食堂(13.8畳)
向きは東南。現在は道路に面してこの開口だけなので、ほとんど風の通りがありません。
左側が主寝室となりますが、壁で仕切られているので居間・食堂は広さがある割に細長いだけの印象を受けます。



●主寝室(8.5畳)
13.8畳の居間・食堂に隣接しているにも関わらず、壁で居間・食堂とは完全に仕切られて独立した部屋になっています。部屋自体は北東角部屋なので、1番明るくて開放感を感じますが回り込んでたどり着く感じ故、存在感が薄く部屋の良さが全く発揮できていません。
この間取りの悪さが既存のままリフォーム無しで住みたい方たちにとっては、購入の際の最大のネックとなったのではないでしょうか?



●洋室1(4.6畳)
仕切っただけの部屋。収納はきちんと付いています。北向き。サンシャイン60に向かって視界が抜けるので開放感がありますが全然生かせてません。


●洋室2(約5.9畳)
それなりに広さのある部屋。北向き。窓の正面は道路を挟んでマンションがあり視界が抜けません。この部屋もただ仕切っただけという印象。収納はあるけれど部屋にいて楽しみがひとつも無いように思いました。

この窓も角度を変えて外を眺めれば、やはりサンシャインが見えるので、現状のままでは大変惜しいと思いました。空間はそれぞれの位置によって、良い風景や風の流れ、視界があるので、マンションであってもそれを生かして暮らすことで日々の生活が楽しくできるように思います。狭さを感じて毎日暮らすことだけはもう嫌なのです。南向きどうこうよりも広さが欲しいのです。東京では。


●浴室
25年間交換していないお風呂。でもまだ使えそうです。妙にがっちりしていて厚みのあるバスタブです。レトロですが、ユニットバスとしては最近のタイプのものより高級感が漂います。古いホテルの浴室みたいだと思いました。
予算の関係でここを交換しないで扉だけの交換にする可能性も選択肢の1つとして残っています。


●トイレ
広々としたトイレ。
しかし、このトイレの位置は今回リノベーションをするにあたって、少し動かすことが全体の間取りのバランスにおいて大変重要なポイントとなりました。ちなみにトイレの設備に関しては全て一新する予定です。




手嶋さんが言ってました。「僕たちが120%以上の力を出すことは当り前ですから。それ以上にお施主さんを満足させられてこそ建築家に頼む価値があると思うので」

プロ意識を感じる魅力的な言葉です。

変形の間取りを快適に暮らせるように考え尽くしてもらって、なおかつそこに詩的な雰囲気を漂わせてもらいたい。そう願って手嶋さんに依頼したのでした。建築家は芸術家。芸術っていうと重々しく感じますが住まいはやはりアートだと思います。

手嶋さんにお願いする前にリフォーム会社2社に提案をしてもらいましたが、値段も高く、自分の意見を思いっきり反映させてもらった末の空間は何とも・・・・メリハリに欠けて、まとまりが無くリフォームしたいとすら思えなかったのです。詩的さなど皆無。
「このままでもいいか」とすら思いました。

それは器が好きで自分で作ってみたものの、その出来に満足できなくて割る感じと似ています。笑。自分の好みを全て反映させたから良いものが出来るとは限らず、正確に言うのであれば、自分の好みを伝えて専門家の経験とセンスに基づく的確なアドバイスやスケール感、素材の調和、ディテールのこだわりを取り入れるともっと良いものが出来るということだと思います。

空間というのは、10センチ、20センチ、1m、2m、、、、ほんの少しのスケールで生きるか死ぬか大きく変わっていきます。それがマンションという単調な空間であれば尚更、少し空間を絞ったり、広くしたりメリハリを持たせることで大きな効果を生み出すのだと思います。

2014年6月10日火曜日

好評開催中です

Before内覧会好評開催中です。6月末には撤去が始まってしまいますので、ぜひ今のうちに見にいらしてください。先週も何組かお越しいただきました。平日に随時開催しております。ご都合の良いお時間をお知らせください。

リノベーションする前の「使い勝手が悪いが、住めない訳ではない。間取りは最悪だけど、ぎりぎり住める。じゃあ何のためにリフォームするの?」いうレベルの状態の部屋を一度見に来てみてください。ビフォアの状態をご覧いただくことで部屋が生まれ変わる過程を一緒に体験できると思います。

ご連絡はこちらまで。info@platanuscorp.com

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確かに住めなくはない。むしろ前の家主が8年前位に一度壁紙等を貼り替える簡易リフォームをしているので、それなりに綺麗です。

では何のためにフルリノベーションをするのか?

自分たちの考える「生活スタイルを間取りに反映させるため」です。

リフォームと言いましても色々なリフォームがあります。
お風呂を交換、台所など水回りの設備等を交換するリフォーム、床の張り替えなどをするリフォーム。これらは部分リフォームと言えるでしょう。もちろん考え方としてよくあるものです。しかし、15年毎ぐらいにお風呂を交換してしまうやり方に違和感を感じていました。ただ、15年以上前の設備の導入に関しては、今よりも選択肢が無かったことも事実だと思います。無垢材のフローリングなどもこれほど市場に出回っていなかったように思います。体が心地よいと思う素材を追求して「無垢のフローリング材に交換したい」「漆喰壁にしたい」という要望などは、最近よく耳にします。年を取れば取るほどそう思うようになるそうです。

体が自然に感じる感覚に耳を傾けて、快適な素材を探すということは、洋服でも家でも身体に関わることであれば、とことん追求した方が良いのではないでしょうか?

山があって、緑があって自然の中で暮らすことが本当は一番ベストです。しかし都会で暮らす場合には、都会であってもできるだけ肌が呼吸する自然な状態で暮らすことが快適さにつながると思います。そしてその快適さは、普遍性につながるのではないかと思います。

そしてマンションの場合、次に大切なのは外観と内装が一致していること。やはりここは日本ですので、普通に機能的なマンションの内装が「思いっきりパリ風」とか「思いっきり純和風」みたいなのは、自然な状態ではないかなと。風土にあった、東京という場所にある、都会的で雰囲気ある住まいを追求したいと思っています。

持続可能性な暮らしをモットーにしていても、住み替えの場合はお風呂やトイレは他人が使ったものになりますから、水回りなどは交換したいと正直思いました。風呂交換は一度もされていないので25年前ぐらい前のものです。

それならば、次に使用するものはできるだけ長く普遍的に愛着を持って使えるものにしようと思っています。お風呂1つ、金具1つ、照明1つ。それを子供達に伝えたいと思いますし、子供達はそういう考えをスタートに持っていてほしいと思います。ただし予算内でおさめるための他との取捨選択で交換できないこともあります。やはり予算の範囲内で収まることがとても重要です。快適さを追求するために際限なくお金をかけようというものではありません。

昔、知人が言ってました。

「2000円以内で旨い店を探せ。金かければ旨いものなんていくらでもあるんだから」

妙に納得した覚えがあります。

少しだけ時間をかけて、ゆっくりと吟味する。間取りを考える。心地よい素材を考える。それは日本が経済発展をする中で忘れてきてしまった感覚で、本来備わっていたものなのだと思います。それを今、あらためて考える。そうして出来上がった住まいを次の世代、次の住み手に大切に住み継いでもらう。そう考えると全てが輪になっていくように思います。そうすることで少しずつ持続可能性のある世の中になっていくのではないでしょうか?


2014年6月4日水曜日

Before内覧会

先日無事に新居の引渡を受けました。
今は何も家具など置いていない状態なので随分広々感じます。ちなみに現在の間取りはこのようになっています。
南←→北

築25年、バブル真っ最中に建てられたマンションなので当時は随分高かったようです(今はそうでもありませんが・・・)。現在の間取りだと、リビングに風の通りがほとんどありません。部屋が細かく仕切られていて、奥の部屋は行き止まりになっています。

このマンション自体が持つメリットは

・角部屋であるということ
・広さが92㎡あること
・半地下の駐車場にシャッターゲートがついていること(リモコンデカいけど・・)
・外壁が落ち着いた印象であること
・世帯が30世帯と少なめであること
・バルコニーが小さいながらも2つ付いていること
・共用部にゆとりがあること

デメリットは

・半地下の駐車場までエレベーターが通ってないこと(なんて半端な!)
・ディスポーザーがついていないこと
・サッシが少し古いこと(少々ガタつく感じ・・)
・エレベーターが少々遅くて狭いこと
・内廊下式のため玄関ポーチがないこと

こんな感じです。
ただどれも私の中では許容範囲内でした。
新築のマンションと異なり、内装をまるっきり自分達好みに新しくすることができて、広さも得られるならこちらの方がどれだけ魅力的か!
家族が5人になりますと広さと快適さを両立することの重要さを、子供達ときゅうきゅうになって添い寝しながら切実に感じておりました。何度首を捻ったことか。そして何度狭くてお腹をけられたことか。

向きはどちらも東向きです。今回は東と北です。
向きに関して言えば夏は涼しくていいぐらいなのです。最近は猛暑なので南に窓がないのは熱がこもらなくて大変助かります。そして冬は床暖房があれば何ら問題ありません。
明るさも、光が周辺の建物に反射するので結構一日中明るいのです。ただ直射日光が入らないというだけ。

さてこのマンションはどんな風に生まれ変わるのでしょうか?
今後リノベーションを行っていきますが、現在のBefore内覧会を開催したいと思います。(6月中限定)
随時ご案内していますので、一度ぜひお出かけになってみてください。
そしてどんな間取りだったら快適に暮らせるのか想像をめぐらせてみるのも楽しいかと思います。そういった蓄積が納得の行く家作りのヒントになるかと思います。

下記までお気軽にお問い合わせください。
info@platanuscorp.com